千葉大学理学部 化学科大学院融合理工学府 先進理化学専攻 化学コース
理学部化学科 紹介
コース概要とカリキュラムについて
化学科のカリキュラム上の特徴は、数多くの実際の物質に触れることを目指し、1年次から4年次まで絶え間なく実験や演習を組み入れることにより、化学的なセンスの養成に力を注いでいることです。 1年次から専門的な化学の授業があり、2,3年次では応用分野に関連する授業や多くの実験・演習がカリキュラムに組み込まれています。 最終年次では、先端的研究の一端に触れることにより、学生個々の能力をさらに伸ばすため、各研究室に所属し卒業研究をおこないます。
1〜3年次:基本の化学(物理化学、有機化学、無機化学、生命化学、演習、実験)
4年次:卒業研究(先端研究)
教育課程編成・実施の方針(化学科)
■「自由・自立の精神の堅持」に関して
化学を中心とした理学の基礎を学んだ自立した科学者・技術者として要求される総合的能力を身につけることができるように、普遍教育と化学を中心とした専門教育をバランスよく編成し、提供する。
■「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」に関して
化学の環境・社会における影響力と役割を理解し、グローバルな視点から自己の専門的能力を持続的な社会の発展のために役立てることができるように、普遍教育と化学を中心とした専門教育をバランスよく編成し、提供する。
■「普遍的な教養」に関して
社会の一員として備えるべき一般的素養・知見と総合的判断力を身につけ、人類や社会が直面する課題について多面的な認識を持つことができるように、普遍教育の「教養コア科目」と「教養展開科目」および「初修外国語科目」を選択できるようにする。
■「専門的な知識・技術・技能」に関して
実験や演習を含む専門科目、さらには卒業研究を通して、化学に関する幅広い専門知識を身につけ、化学的現象を分子・原子のレベルで論理的に理解することができ、さらに、未知の問題に対する実証分析能力および解決能力を持つための実践的教育の機会を提供する。
■「高い問題解決能力」に関して
・演習、卒業研究および実験の結果発表会を通して、コミュニケーション・プレゼンテーション能力の向上を目指す実践的教育の機会を提供する。普遍教育の「英語科目」や理学部(「科学英語T、U」)と化学科(「化学英語」)が提供する英語科目を通して、英語の基礎能力を高める教育を提供する。
・情報通信技術などの利用も含め、種々の方法で必要な情報を収集、取捨選択、整理、分析し、知的財産権や情報倫理にも配慮しつつ利用することができるように、普遍教育の「情報リテラシー科目」と専門教育における情報関連科目「化学情報論」を提供する。
・他者と協調・協働して行動し、主体的に問題解決に取り組むことができるような能力の涵養のために、協働で行う実験の機会を提供する。
・卒業研究において課せられた、または自らが設定した問題に対して、問題の解析、情報の収集、現状分析を通して問題解決へのプロセスに取り組む、学生自身による自主的・実践的研究の場を提供する。
学位授与の方針(化学科)
■「自由・自立の精神の堅持」に関して
自己の目標を設定し、自主的かつ継続的に学習できる能力を持つ。また、科学者・技術者としての社会的責任と倫理について理解し、それに則って専門的能力を役立てることができる。
■「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」に関して
環境・社会における化学の影響力と役割について理解し、グローバルな視点から持続的な社会の発展のために寄与できる能力を持つ。
■「普遍的な教養」に関して
社会の一員として備えるべき一般的素養・知見と総合的判断力を身につけ、人類や社会が直面する課題を認識する。
■「専門的な知識・技術・技能」に関して
化学に関する幅広い専門知識を身につけ、化学的現象を分子・原子のレベルで論理的に理解することができる。また、未知の問題に対する実証分析能力および解決能力を持つ。
■「高い問題解決能力」に関して
専門領域で必要となるコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力および英語基礎能力を身につけ、他者と協調・協働しながら主体的に問題解決に取り組むことができる。また、問題解決のために、習得した知識・技能等を総合的に活用することができる。
求める学生像
化学科では化学に興味を持ち、創造性に富む人、化学における高い専門性と幅広い教養を身につけ、国際社会に貢献できる意欲ある人を求めています。 特に、物質の創製や機能・性質の解明に強い興味をもち、得られた専門知識を基に社会に貢献できる職業人、研究者を目指す人を希望します。